「膣ケア」は何から始める?初心者のための<基礎知識>
フェムケア、デリケートゾーンケアという言葉を最近よく耳にすると思いませんか?これらを含めて「膣ケア」への関心や意識が、近年とても高まってきています。かつてデリケートゾーンはセンシティブな話題でしたが、最近では膣ケアに特化した商品も一般的に広まり、手に取りやすくなってきました。
でも、膣ケアは初めてという方は、何から始めたら良いかわからず悩んでいる方も多いと思います。そこで今回は、「膣ケア」がなぜ重要なのか、初心者でも取り入れやすい膣ケアの方法、具体的な膣ケアアイテムについてご紹介します。
膣ケアの重要性とは?
初心者におすすめの膣ケアをご紹介する前に、膣ケアの重要性について簡単に解説します。
膣の健康状態は、以下のように体の変化に影響があります。それぞれ見ていきましょう。
- 感染症などの予防
- 妊娠・出産
- デリケートゾーンの不快な症状
①感染症などの予防
膣は女性の体でも非常に繊細でありながら、子孫を残す上でとても大切な部位でもあります。また、粘膜で覆われており、構造的にも肛門や尿道と近いことから、細菌感染などの様々な感染症リスクに晒されている状態です。
膣には本来「自浄作用」というものがあります。膣内は乳酸桿菌の働きで弱酸性を保ち、バリア機能を備えることで、悪い菌やウイルスなどの侵入から自らを守っています。洗い過ぎや不衛生な状態を放置することで、デリケートゾーンに不快な症状が起きることも。また、膣の奥には子宮や卵巣といった重要な臓器があるため、膣は常に健やかな状態を維持することが大切です。
可能性のある感染症や疾患
細菌感染 | 膣内の常在細菌のバランスが崩れることで、かゆみや異臭などの症状が現れることがあります。 ※細菌性膣炎など |
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真菌感染 | カンジダなどの真菌が膣内で過剰繁殖することで、かゆみや灼熱感、おりものの異常などの症状が起きることがあります。 ※膣カンジダなど |
性感染症 | 性的接触による感染症。 ※淋病、梅毒、クラミジア、ヘルペス、HIVなど |
炎症性疾患 | 免疫反応や外部要因による膣内の炎症。 ※膣炎や膣の炎症性疾患など |
②妊娠や出産
妊娠や出産においても、膣が健康な状態であることは重要です。膣は受精卵が子宮内膜に着床するまでに通る場所であり、膣の状態が悪いと妊娠しやすさにも影響する可能性があります。感染は母体だけでなく胎児の発育成長にまで影響する可能性もあるため、膣を健康に保つことが重要です。さらに、出産時の合併症や感染症のリスクを抑えるためにも、日頃から膣の健康を維持することが大切です。
③デリケートゾーンの不快な症状
デリケートゾーンは、非常に繊細な部分であり様々な症状が起こりがちな部分です。特に、次に挙げる症状はよく起こる症状として知られています。
- かゆみ・かぶれ
- におい
- 感染症
- 黒ずみ、色素沈着
これらの症状は不快感やイライラに繋がることもあれば、生活の質にも影響します。また、においが強い場合には、自分だけでなく周囲の目も気になって生活や仕事に支障を来してしまうことも。快適な毎日を過ごすためにも、不快な症状を未然に防いで、膣を健康な状態に保つことが大切です。
初心者におすすめの膣ケア
膣の状態を正常に保つためには、日々のケアが基本になります。でも、初心者の方は何から始めたら良いかわからないと悩まれるはずです。そこで、次に正しい膣ケアをご紹介します。
- 正しい衛生習慣を身につける
- 適切な下着選び
- フェムケア製品を使う
①正しい衛生習慣を身につける
まず大切なのは、正しい衛生習慣を身につけることです。これは初心者にかかわらず、基本的なケアとして誰でも身につけておくことが大切です。
デリケートゾーンには常在菌が棲みついており、一般的に膣内が酸性(pH値3.8〜4.5)であれば良性の細菌によって雑菌の繁殖を防いでくれます。生理やホルモンバランスの乱れなどに加えて、洗い過ぎなどによっても膣内環境を酸性に保てなくなり、かゆみやおりものの増加、強い臭いなどを引き起こすことがあります。
そこで、日々のお手入れとして大切なのが、デリケートゾーンの洗い方です。デリケートゾーンは非常に皮膚が薄く繊細な部位であるため、少しの摩擦でも傷つきやすく、ゴシゴシと洗うとトラブルの原因になります。また、膣の内側まで洗うことも御法度。デリケートゾーンを洗う際には強く洗い過ぎず、適切な洗い方を心がけましょう。
②適切な下着選び
デリケートゾーンのトラブルの代表的なものとして、かゆみやかぶれが挙げられます。そして、その多くが下着やおりものシート、ナプキンなどの物理的な摩擦・刺激が原因です。かぶれは、正式には「接触性皮膚炎」と呼ばれ、外部からの様々な刺激によって引き起こされます。下着は肌に直接24時間触れるものなので、実はトラブルの元になりやすいのです。
下着による摩擦ダメージを減らすためには、自分に合った素材などを選ぶことが大切です。コットン素材など、通気性の良い下着を着用し、かつデリケートゾーンを締めつけ過ぎない服を選びましょう。おりものによる汚れやベタつきが気になる場合にはライナーを付けて、適宜取り替える方法などもおすすめです。
③フェムケア製品を使う
デリケートゾーンは敏感な部位であるため、ゴシゴシと擦ったりするのはNGですが、さらに石鹸やボディソープなど、洗浄力が強いものは余計な刺激となることも。そこでおすすめなのがフェムケアのために作られた専用アイテムです。
デリケートな部位のケアのことを考えて、女性に寄り添うアイテムとして開発されたフェムケアアイテムには、ソープなどの洗浄剤、保湿のための美容液など、様々な商品があります。
ここでは初心者の方に、基本のケアとしておすすめしたいフェムケア専用ソープをご紹介します。
膣ケア初心者におすすめのフェムケア製品「フェムウォッシュ」
膣ケア初心者におすすめのフェムテック製品のブランド「グランフェミン(Gram Femin)」の「フェムウォッシュ(Fem Wash)です。女性の健康に関して様々な製品開発やサービスを提供しているプロラボホールディングスが運営しているブランドになります。
フェムウォッシュ(Fem Wash)は、デリケートゾーンなどの悩みに寄り添う弱酸性の植物由来フォームウォッシュです。その特徴とおすすめの使い方をご紹介します。
こだわり抜いた「フェムウォッシュ」の特徴
特徴①植物由来エキス |
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植物由来エキスを配合しています。 「ツボクサエキス」・・・古くから有用性が重宝されている成分 「ティーツリー葉水」・・・洗浄に適した成分 さらに、2種類のハッカエキスを加えることで、清涼感のある洗い心地を実現しています。 |
特徴②弱酸性 |
乳酸桿菌(保湿成分)を配合したフォーム状の洗浄剤で、デリケートゾーンと同じ弱酸性となっています。 刺激が少なく、かつ、泡で出てくるポンプ式を採用しているため、肌に余計な負担をかけません。泡立てる手間もなく、きめ細かく柔らかな泡が持続します。 |
特徴③美容成分 |
フェムウォッシュ(Fem Wash)は、以下の植物由来美容成分を厳選して配合しています。(全て整肌・保湿成分) |
特徴④10FREE設計 |
安心の成分フリーとシンプルな使い心地を追求しています。 体の中に余計な成分は取り入れたく無い方にも安心してお使い頂けます。 10FREE設計
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「フェムウォッシュ」を使った膣ケア方法
フェムウォッシュを使っても、間違った膣ケアを行なってしまうと逆に膣内の健康状態を悪化させてしまうこともあります。そうならないためにも、ここでは正しい膣ケア方法をご紹介します。
STEP①予洗い |
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まずは、35~37°Cのぬるま湯で優しく洗います。 トイレでお尻を拭くときと同様に後ろから前に、外陰部のひだの部分をやさしく力をかけないで洗う。 注意)絶対にいきなり熱いお湯を使わないこと。熱いお湯は皮脂を余計に流し、乾燥の原因になります。 |
STEP②フェムウォッシュで洗う |
十分に泡立てて、Iラインのひだ状の部分を人差し指と中指の腹で優しく力をかけずに洗う。泡で洗うようなイメージで優しく洗う。 特に、複雑な構造のひだ状の部分は汚れがたまりやすいので丁寧に洗う。 ただし、膣内の粘膜までは洗わないようにする。 洗い流す順番
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STEP③十分に泡を洗い流す |
洗浄成分が皮膚に残らないように十分に洗い流す。 ひだ状の部分もしっかりと洗い流す。 洗い流す際も35~37°Cのぬるま湯で洗い流す。 |
フェムウォッシュがおすすめなのはこんな方
これまでの生活において、デリケートゾーンを洗う際に以下のチェックリストに記載してある行動の中で3つ以上に該当している方は、フェムウォッシュの使用をおすすめします。
行動 | YES | NO |
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ゴシゴシと力をかけて洗う | ||
石鹸やボディソープなど洗浄作用が強いものを使う | ||
膣内まで石鹸で洗う | ||
強めのシャワーを当てる | ||
熱いお湯・シャワーで洗う | ||
お湯や水で洗い流すだけ、水流で適当に流すだけ | ||
泡を立てないで洗う | ||
ウォシュレットのトイレを使っている |
初心者の人も膣ケアをはじめてみよう
膣ケアをこれから始めるという方のために、基本的な知識とケア方法をご紹介しました。
疑問は解消できたでしょうか?
膣ケアを始めるならば、洗い方を見直すことがまず大きな一歩になります。すこやかな毎日のため、またご自身の将来のためにも、正しい方法で膣ケアを取り入れていきましょう。