デリケートゾーンの正しい洗い方とは?

プロラボホールディングス×フムテックプロジェクツ

デリケートゾーンはその名前の通り、非常にデリケートでトラブルが起こりやすい部分でもあります。例えば、かゆみ、臭い、黒ずみなど、デリケートゾーンのケアのことで悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

特に、注意しなければならないのが洗い方です。洗い方を間違うと不快な症状の原因になることも。体と同じボディーソープや石鹸でゴシゴシと洗ったり、ボディータオルやスポンジで洗ったりしていませんか?実はこれらの洗い方は全てNGな方法なのです。

そこで今回は、デリケートゾーンの正しい洗い方をご紹介するとともに、デリケートゾーンにおすすめのケアをご紹介します。

デリケートゾーンの洗い方はなぜ大切??

デリケートゾーン

デリケートゾーンは非常に皮膚が薄く繊細な部位であるため、少しの摩擦でも傷つきやすく、洗いすぎがかえって不快な症状を引き起こすこともあります。

ゴシゴシと擦ったり、石鹸やボディソープなどの刺激が強いもので洗ったりすると、雑菌が繁殖してデリケートゾーンに炎症が起きてしまう可能性も。かゆみや臭いなどのトラブルだけでなく、黒ずみや感染症などの病気を起こす原因となることもあります。

しかし、女性のデリケートゾーンは構造が複雑であるが故に、ゴシゴシと洗いたくなったり、かゆみやベタつき、臭いが気になって余計に念入りに洗ってしまいがち。

デリケートゾーンの正しい洗い方と洗った後のケアを知って、快適な毎日を目指しましょう。

まずはデリケートゾーンの仕組みを知ることから

細菌

デリケートゾーンを洗いすぎてはいけない理由に、大事な菌の存在があります。

人間の体には多くの常在菌が棲みついていますが、膣内もその一つ。大事な部分だからこそ、菌が多く棲みついて外敵の侵入から守ってくれています。

健康な状態では、乳酸桿菌などの良性の細菌が酸を作り出すことで、雑菌の繁殖を防いでくれます。これを膣の自浄作用といいます。理想的なpHは弱酸性のpH値3.8〜4.5で、膣内細菌がブドウ糖などのエサを発酵させて乳酸を作ることにより保たれています。

しかし、生理やホルモンバランスの乱れなどがあると、膣内環境は酸性を保てなくなり、かゆみやおりものの増加、強い臭いなどを引き起こします。酸性状態では悪い菌が侵入しにくくなり、膣内を正常な状態に保つことができます。

間違ったデリケートゾーンの洗い方をしてしまうと、必要な良性の細菌まで洗い流してしまうことになり、かえって膣内環境は悪循環となります。そのため、デリケートゾーンは正しく適度に洗うことが大切なのです。

デリケートゾーンの正しい洗い方

①ぬるま湯でやさしく予洗いする

ぬるま湯

まずは、デリケートゾーンを人肌程度のぬるま湯(35°C~37°C)のシャワーなどでやさしく洗います。この時に熱いお湯を使わないことが大切です。

熱いお湯は皮脂を余計に流してしまい、乾燥の原因になります。乾燥した状態では肌のバリア機能が低下し、炎症や雑菌なども繁殖しやすくなります。また、下着などの衣類の摩擦などの物理的な刺激も受けやすくなるため、乾燥させないことが重要です。

ぬるま湯でやさしく洗い流すだけでも、外陰部についた汚れや雑菌などはある程度落とすことができます。トイレでお尻を拭くときと同様に後ろから前に、外陰部のひだをやさしく、力をかけないで洗いましょう。

②十分に泡立てたデリケートゾーン専用ソープで洗う

泡立てた石鹸

ぬるま湯で水に馴染む汚れを落としてから、油分を含む汚れはデリケートゾーン用のソープを使って洗い流します。この時に体用のボディソープや石鹸はアルカリ性が強く、洗浄作用もデリケートゾーンにとっては強すぎるため、皮膚を保護しているうるおい成分までを落としてしまいがちです。デリケートゾーンの粘膜に刺激を与えてしまう可能性もあります。フォームタイプなどのデリケートゾーン専用ソープを使って洗うのがおすすめです。

洗う時には十分に泡立てて、Iラインのひだ状の部分を人差し指と中指の腹でやさしく力をかけずに洗っていきましょう。泡で洗うようなイメージでやさしく洗うことがポイントです。特に、複雑な構造のひだ状の部分は汚れがたまりやすいので丁寧に洗いましょう。

膣内の粘膜までは洗わないこと!

膣内の粘膜まで石鹸で洗おうとする方がいますが、その必要はありません。むしろ膣の中まで洗うことで返って膣内細菌まで洗い流してしまい、バリア機能を崩してトラブルの原因になる可能性もあります。また、膣内細菌のバランスが崩れて、悪玉菌が増えてしまうことも。膣内まで洗わずに、周囲の外陰部を清潔に保つことを心がけましょう。

なお、生理の後やおりものが気になる時に膣内まで洗いたい場合には、膣内専用の洗浄剤を使って洗いましょう。

③洗った後は、ぬるま湯で十分に洗い流す

シャワーを浴びる女性

デリケートゾーン専用ソープで洗ったあとは、洗浄成分が皮膚に残らないように十分に洗い流しましょう。ひだも指の腹を使って十分に洗い流すようにします。この時もお湯の温度は人肌程度の温めに設定することがポイントです。なお、すすぎ落としがあると、残った洗浄剤の成分がデリケートゾーンの分泌物などと混ざって臭いの原因となる場合もあります。十分に時間をかけて洗い流しましょう。

デリケートゾーンは洗う順番も大事

洗い方の基本は説明した通りですが、実は洗う順番を守ることが重要です。

  1. 円を描くようにVゾーンを洗う
  2. Iゾーンの溝を丁寧に洗う
  3. クリトリス付近を洗い、大陰唇の内側を洗う(特に尿やおりもの、皮脂が溜まりやすい場所)
  4. 円を描くように後ろのOゾーンを洗う

なお、最後に洗い流すときには、洗剤が膣内に入らないように注意してください。

正しい洗い方だけではダメ!

デリケートゾーンのケアに正しい洗い方は必要不可欠ですが、それだけでは不十分です。デリケートゾーンは不衛生な状態になる可能性があるだけではなく、日頃から刺激や摩擦を受ける環境にさらされています。

NG

これはNG!間違った洗い方

これらの洗い方はNGな洗い方です。汚れが十分に落ちないだけでなく、余計に皮膚のバリア機能を壊してしまう可能性もあります。

  • ゴシゴシと力をかけて洗う
  • 石鹸やボディソープなど洗浄作用が強いものを使う
  • 膣内まで石鹸で洗う
  • 強めのシャワーを当てる
  • 熱いお湯、シャワーで洗う
  • お湯や水で洗い流すだけ、水流で適当に流すだけ

もし当てはまる方は正しい知識を身につけて、一度洗い方を見直してみましょう。

なお、エステプロ・ラボでは、女性のデリケートゾーン専用の「グランフェミン」シリーズを展開しており、「フェムウォッシュ」という専用のウォッシュ用ソープがあります。

デリケートゾーンを洗うおすすめ商品『フェムウォッシュ(Fem Wash)』

フェムウォッシュ

グランフェミン(Gram Femin)は、女性の健康に関して様々な製品開発やサービスを提供しているプロラボホールディングスが、運営するフェムテック製品のブランド。フェムウォッシュ(Fem Wash)は、デリケートゾーンなどの悩みに寄り添う弱酸性の植物由来フォームウォッシュです。

フェムウォッシュ(Fem Wash)の4つの特徴

特徴①ツボクサエキス、ティーツリーなどの植物由来のエキスを配合
フェムウォッシュ(Fem Wash)には、古くから有用性が重宝されている「ツボクサエキス」と、洗浄に適した「ティーツリー葉水」を配合しています。さらに、2種類のハッカエキスを加えることで、清涼感のある洗い心地を実現しています。植物由来の素材でやさしく洗い上げ、スッキリとした洗い上がりが特徴です。
特徴②弱酸性のきめ細やかな泡
フェムウォッシュ(Fem Wash)は、乳酸桿菌(保湿成分)を配合したフォーム状の洗浄剤です。デリケートゾーンと同じ弱酸性で、刺激が少ないことも特徴。泡で出てくるポンプ式を採用しているため、肌に余計な負担をかけません。泡立てる手間もなく、きめ細かく柔らかな泡が持続します。
特徴③植物由来の美容成分配合
フェムウォッシュ(Fem Wash)は、以下の植物由来美容成分を厳選して配合しています。
※以下全て整肌・保湿成分植物由来の美容成分
特徴④安心の10FREE設計
フェムウォッシュ(Fem Wash)は、以下の成分フリーとシンプルな使い心地を追求しています。なるべく余計な成分は取り入れたく無い方にも安心してお使い頂けます。
10FREE設計
  1. 合成香料
  2. パラペン
  3. 合成着色料
  4. アルコール
  5. 鉱物油
  6. 石油系界面活性剤
  7. 酸化防止剤
  8. 旧表示指定成分
  9. 合成ポリマー
  10. シリコン

特にデリケートゾーンは皮膚が他の部位と比べても薄く、外から吸収しやすい場所です。余計な刺激や負担になるような成分には注意しましょう。

デリケートゾーンのケアで気をつけたいこと

洗い方だけでなく、日頃の生活習慣に気を付けることもデリケートゾーンを正常に保つためには大切です。次に、デリケートゾーンのために心がけたい事をご紹介します。

①下着や生理用品などは常に清潔を心がける

女性用下着

デリケートゾーンは下着と接している時間が長いことから、刺激や摩擦の原因となりがちです。下着は通気性の良いタイプを選び、肌に合った清潔なものを着用しましょう。

特に、おりものや生理などによる分泌物の汚れがかゆみや炎症のもとになることも。
生理中は湿気で蒸れやすくかぶれやすいので、肌に合ったものを選び、こまめに取り替えて常にデリケートゾーンを清潔に保つことが大切です。

②ホルモンバランスの変化

女性ホルモン

ホルモンバランスが乱れると膣の自浄作用が低下し、かゆみや炎症、おりものの増加などにも繋がります。ホルモンバランスの乱れには、妊娠や睡眠不足などさまざまな生活習慣が関係しており、特に、現代の女性はストレスによりバランスを崩しがちです。

規則正しい生活、バランスのとれた食生活、十分な睡眠と、適度な運動やリラックスを心がけて、ストレスを溜めないように心がけることがデリケートゾーンのトラブル防止につながります。

デリケートゾーンを清潔に保つために洗い方を見直そう

デリケートゾーンの洗い方についてご紹介してきました。今まで間違った方法で洗っていたという方も、正しい方法を理解いただけたのではないかと思います。ぜひ、この機会に今回紹介した正しい洗い方を実践してみてください。